マグネシウムの特徴

マグネシウムの資源

マグネシウムは、地球上の元素の存在率を表すクラーク数が全元素中8番目であり、地表および海水に広く多量に存在します。

天然に遊離状態では産出しませんが、精錬が出来れば世界中どこでも確保できます。

また、金属として非常に貴重なことであるのは、可溶性塩類として海水、鉱泉などにも含まれていることです。

海水からの効率的・経済的な抽出技術が出来たことにより、マグネシウムの供給は事実上無限と考えられます。

切削性に優れています

マグネシウムは切削抵抗が小さいため、機械加工時間を短縮します。そのため工具の寿命が延びます。

所要切削指数でみると、マグネシウムを1とすると、アルミニウムは1.8、鉄は6.3です。

実用金属中、最も軽い

マグネシウムの比重は約1.8で、アルミニウムの約2/3、鉄の1/4と実用金属のうちで最も軽量です。

運搬や取扱いが容易であることはもちろん、自動車部品をはじめさまざまな製品の軽量化ニーズに応えています。

振動吸収性に優れています

マグネシウムは鉄に比べて振動吸収性に優れています。

合成組成により変化しますが、純度の高いマグネシウムほど振動吸収性は高くなります。

リサイクル性

マグネシウムは金属なので再溶解することにより、比較的容易に元の材料としてリサイクルできます。

リサイクルエネルギーは、新材の生産エネルギーの約4%と少なく、エコマテリアルと言われています。

射出成形法(チクソモールディング法)

チクソモールディング法とは、マグネシウム合金チップを原料とし、成形機のシリンダで加熱し、半溶融状態(チクソトロピー)のマグネシウム合金を大気に触れることなく金型内にそのまま射出成形するものです。

射出圧力が高く射出速度が速いことから、表面品質の向上及び薄肉品の精密成形が可能で、またダイカストと比較し溶融温度が低いため、寸法精度や機械的性質が向上します。

製造工程においても、大気に触れることなく成形するため、安全性やクリーン性が高い成形法です。

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株式会社 藤岡エンジニアリング

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